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アニメ続編の制作が遅い理由はなぜ?1クールの制作期間はどのくらいかかるの?

アニメ続編の制作が遅い理由はなぜ?1クールの制作期間はどのくらい? アニメ
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毎年100作品以上の新作が制作、放送されていて、老若男女問わず国内外でも親しまれているのが「アニメ」です。

新作のみならず、続編や映画など楽しみで待ちきれない人も多いのではないでしょうか。

しかし続編の発表ってすぐには発表されず、「続編って放送されるの遅い」「なぜ発表されないのか」「時間がかかる」と思ったことはありませんか?

アニメを1クール制作するのにどのくらい時間を要するか、なぜ制作期間がかかる理由について知る人は少ないです。

私自身も放送を見る機会はありますが、どのようなスケジュールで何に時間が要するのか、遅い理由について詳しく知りませんでした。

そこでアニメ続編の制作が遅い理由、そもそも1クールの制作期間がどのくらいかかるのかを人気アニメの「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」等で調査してみました。

 

アニメ続編の制作が遅い理由はなぜ?

アニメ続編の制作が遅い理由は、色々な事情が考えられますが、主にお金と労働時間の問題が挙げられます。

制作にかかったお金を回収するのに時間が必要であったり、制作に関わるスタッフの休む時間が必要なため続編が遅くなるケースもあります。

また、深夜帯のアニメだと昼のアニメよりも絵の描き込みなど作業が増えてしまうという問題もあります。

スタッフのモチベーションにも繋がるため、労働時間の問題は非常に重要視されています。

 

制作に時間をかけている

続編の制作までに時間を空けて、スタッフ達が休養したり気分転嫁することで気持ちを切り替え、続編の制作に専念させることで、「時間に追われて作画崩壊してしまう」ことを防げます。

つまりストレスを溜め込ませないように発散させてあげられる時間を作っているのです。

より良い作品を作るためには、時にはリフレッシュさせ、制作に専念することは必要なことなのかもしれません。

 

資金回収が必要

30分アニメを1話作るのに約1200~1500万円必要だと言われています。

1クール12話分作るには億単位でお金が必要になる計算です。

長期アニメはスポンサーがお金を出してくれますが、深夜アニメは制作会社や製作委員会が持ち寄ってお金を出すため、1クール制作してグッズや円盤などで資金を回収し、黒字で人気が出たら続編を作るという流れになります。

人気が出ず資金を回収できなければ赤字となり、会社が潰れてしまう可能性が高まるため、続編が作れず打ち切りとなるわけです。

続編を作るためには、「人気が出る → グッズ等を売って資金を回収する → 続編を制作する」というサイクルを形成する時間が必要ということになります。

 

放送枠の問題

これもお金の問題ですが、テレビで放送するだけでもお金がかかります。

ゴールデンの料金は深夜帯より必要なため、自費でアニメを作る制作会社や製作委員会は放送料の安い深夜枠に目をつけました。

スポンサーがついていれば良いですが、たいていの制作会社は自費でアニメを製作しているので、それほどお金がありません。

経費を安くしたい会社が多く、どこも深夜の放送を狙っているので、たとえ放送中に続編の制作が決まっていても放送枠が半年以上埋まっていて、空いていないので来年まで続編が放送できないことはよくあることです。

 

原作の進行状況

連載がまだ続いている作品ではありがちなパターンです。

原作よりアニメの方が展開が早いため原作に追いついてしまうと、続編を作る以前の問題になりますよね。

その場合は、アニメ化できるくらい原作の話が溜まるまで待つことがあります。

原作の更新が遅ければ遅いほど、続編も遅くなることになります。

そのため最近では完結済みや完結間近の作品のアニメ化が増えている印象です。

 

アニメ続編の制作期間はどのくらいかかるの?


アニメにより続編の制作期間に変動はありますが、大体6か月~1年程度と言われていますがそれ以上ももちろんかかります。

前作と同様にプロジェクトの規模や制作スケジュールによって異なりますが、続編ではキャラクターデザインや背景設定など元の素材などを再利用することがあります。

そのため制作期間は短縮されることがありますが、それでも数か月以上はかかります。

実際に放送されたアニメで2期が制作決定されてから放送までどれくらい期間がかかったのか見ていきましょう。

 

鬼滅の刃続編の製作期間

鬼滅の刃の続編の製作期間は3か月と異例の速さです。

放送開始が2019年の春アニメで、2期の放送発表されたのが2021年秋で、その後放送され全11話でした。

鬼になってしまった主人公の妹を元に戻す旅に出る物語で、日本の大正時代が舞台のダークファンタジーです。

主題歌を歌ったLiSAさんと共に一躍有名になりました。

2020年10月に映画が公開されると、素晴らしい功績を残したのはとても印象的でした。

 

呪術廻戦続編の製作期間

呪術廻戦の続編の製作期間は1年7か月です。

2022年2月に1期が終了すると、2期の制作を決定するのにおよそ1年強の時間がかかりました。

さらに制作が決定して実際に放送されたのは2023年7月です。

ダークファンタジーで「呪い」などホラー要素があるアニメですが、幅広い世代で見られ人気もありますね。

 

SPY×FAMILY続編の製作期間

SPY×FAMILYの続編の製作期間は10か月です。

2022年12月に2期制作の発表があり、2023年10月からの放送でした。

2023年12月に公開されたばかりの映画も2期の制作発表と同時です。

スパイ、殺し屋、超能力者と異色の立場にいる3人が日常を過ごすことになり、ホームコメディやアクションが織り交ざった作品です。

異色の3人が仮の家族として日常生活を過ごしていく中で、少しずつ本当の家族の姿になっていく様は見ていてグッとくるものがあります。

 

ようこそ実力至上主義の教室へ続編の製作期間

ようこそ実力至上主義の教室への続編の製作期間は5か月です。

制作発表が2022年2月で放送されたのが2022年7月ですが、1期の放送は2017年であり、5年越しの続編制作の発表でした。

続編を待ちわびたファンも多いのではないでしょうか。

よう実の原作は累計発行部数600万部を突破しているラノベです。

学校という閉鎖的空間の中で繰り広げられる頭脳戦を描いた作品となっています。

デスゲームやサバイバル要素があるにも関わらず、キャラクターが死亡しないというところは安心感が持てるところではあります。

私自身、初期のころから原作を読んでいて、毎回繰り広げられる試験がハラハラドキドキして面白い作品です。

 

アニメ1クールの制作期間はどのくらいかかるの?


アニメの1クールは通常3か月~3か月半になります。

1クール12話から13話のエピソード分を放送し、季節ごとにアニメが新しくなります。

30分で1話のアニメを1クール分(全12話)制作するのに約3か月ほどかかります。

約3か月必要な理由としては、各部門の担当者がチームになって1本のアニメを制作する場合、一般的には企画、構成や脚本、キャラクターデザイン、素材作成(レイアウト、動画、背景など)を完成させるのにそれぞれ1、2週間から1か月程度かかるからです。

大規模なプロジェクトや高品質なアニメでは、制作時間がそれ以上にかかることがあります。

余談になりますが、映画の制作は年単位で時間が必要で、毎年映画をしている某アニメはすごいことをしているんだなと感心しました。

 

鬼滅の刃1クールの制作期間

鬼滅の刃の1クールの制作期間は約4か月です。

2019年の春夏アニメで全26話、2クールにて放送されました。

2クールで計算すると1期の制作期間は8か月ほどですが、これだけ人気のアニメのため約10か月以上は制作に時間をかけていると思います。

その後の2期、3期では1クールでの放送となっているので、それぞれ約4か月ほどと予想できます。

人気が出ている作品というところもあり、高品質にするためにそれ以上に時間をかけたのではないでしょうか。

次の4期「柱稽古編」も楽しみです。

 

呪術廻戦1クールの制作期間

呪術廻戦の1クールの制作期間は10か月ほどです。

アニメ化が決まってから放送されるまで11か月ほどの時間がかかっています。

キャスティング等はアニメ化が決定した時にはもうすでにある程度考えられていたと思いますので、およそ10か月ほどの時間をかけて高品質な作品にしようとしたのではないのでしょうか。

こちらも第3期の続編が制作決定していて楽しみですね。

 

SPY×FAMILY1クールの制作期間

SPY×FAMILYの1クールの制作期間は約6か月程度です。

2021年11月にアニメ化が決定し、2022年春、秋に合わせて2クールの全25話放送されました。

キャスティング等は予め決まってから公表すると思いますので、発表の少し前から制作していたと思われます。

少し駆け足ぎみに制作を行っていた印象がありました。

とはいえ、グッズなどが幅広い世代に好評だったため人気が高まっていますね。

 

ようこそ実力至上主義の教室へ1クールの制作期間

ようこそ実力至上主義の教室への1クールの制作期間は約3か月弱でしょう。

2017年の夏アニメで放送がされると発表があったとき、放送開始までわずか2か月の2017年5月でした。

発表以前から制作していたとは思いますが、上記3つのアニメより制作期間が短いことがわかります。

駆け足だったのか、発表をできるだけ遅らせただけなのか、放送しながら制作していくこともあるので、この作品はそのパターンかもしれません。

 

まとめ

アニメ続編の制作が遅い理由はなぜなのか、1クールの制作期間はどのくらいかかるか調査しました。

アニメによって制作期間や1クールの区切りには多少ばらつきはありますが、制作するにはこんなにも時間がかかると知っていましたか?

私も最初、なぜ放送は遅いのだろうか、早く観たいと思っていました。

続編に限らずですが、アニメを制作するのにはたくさんの人が関わり、様々な事情があるという理由がわかりました。

すぐに続編を観たいと思う気持ちは人として当たり前だと思います。

しかし、そのような気持ちをグッとこらえ気長に待ち、次はどんな話になるのか、作画はどんな風に放送されるのだろう、制作はどのくらいかかるのかな、主題歌はなんだろうなど楽しみに待ってみましょう。

今後の新作アニメをはじめ、続編も楽しみですね。

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