みなさんは、切り裂きジャックがなぜ有名になったかご存じですか?
切り裂きジャックをもとにした様々な作品があるので、一度は聞いたことがあるワードだと思いますが、具体的には知らない、わからないという人も多いのでは。

今回は、なぜ有名になったのか、本当に実在したのか、その真相に迫っていこうと思います。
謎の多い事件の犯人は、最後どうなったかも調査したので、合わせてみていきましょう。
一体何者で、本当に実在したのか、犯人の最後はどうなったかを調査したのでご覧ください。
Contents
切り裂きジャックはなぜ有名?
中山七里
「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人」シリーズ1作目。臓器が全部取り出された状態の女性の遺体が見つかった。捜査一課エースの犬養がジャックを追う。
今作の相棒は別シリーズに出てくる小手川。著者の作品は世界が繋がっているので登場人物が入り乱れるのも魅力的ですよね✨#読了 pic.twitter.com/kGlDXK2D2H
— もき【読書垢&刑事ドラマ垢】 (@moki_2nd) April 12, 2023
切り裂きジャックは、たくさんの漫画や小説の題材になったり、ゲームなどにも登場しているので、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
切り裂きジャックがなぜ有名かというと、未解決事件ということ、そして、とても残虐で劇場型、あまりにも猟奇的な事件だったことが大きな理由だと思います。
また、ジョニー・デップが主演の映画「フロムヘル」も切り裂きジャックの事件をモチーフにしている作品です。
1888年に起きた事件なのでもう100年以上経ちますが、作品として残っていることも、現在まで語り継がれる理由の1つだと考えられます。
残虐な事件ですが、劇場型で謎が多いという点に人々は興味を持ち、有名になっていたことがわかりますよね。
切り裂きジャックの被害者の人数は?
切り裂きジャックの被害者は10人以上といわれており、その犠牲となったほとんどが娼婦の女性でした。
しかし、切り裂きジャックが手に掛けたと証明された人数は5人といわれています。
他の被害者は関連性が決定づけられていないので、確定ではありません。
昔は、無差別殺人のような事件に関して、捜査は困難を極め、犯行を実証するのは至難の業だったと思います。
他の犠牲者も猟奇的で残虐なやり方が似ていることから、彼の犯行ではと議論されていました。
ですが、現在に至るまで、人数はハッキリわかっていないのが現実です。
切り裂きジャックは実在したのか?
【フロムヘル】/2001年
1888年「切り裂きジャック」猟奇事件を題材にしたゴシックスリラー。現実は未解決だが映画は犯人を提示。一方、下のホームズ原作は1889年設定。だがドイルにジャック事件の作品は無い。シャーロキアンにはこの作品とジャック事件を繋げる説も。ジャック犯人は印象派画家説が有力 pic.twitter.com/cuclBQPw7z— 浮き世の風 (@cBMTGRuYuz9k5yG) June 20, 2023
映画や小説など、様々な作品のモチーフになっていることから、架空の存在と思っていませんか?
切り裂きジャックは、1888年にイギリスで起きた連続殺人の犯人で、実際に実在した人物です!
短期間に集中して、連続で起きた事件の犯人で、新聞社に犯人と名乗る人物から届いた手紙に「ジャック・ザ・リッパー」と書かれていたことから、ジャック・ザ・リッパーとも呼ばれています。
なぜ切り裂きジャックと呼ばれるようになったかというと、被害者は抵抗する間もなく急所を狙われ、最後に喉を切り裂かれていたからです。
臓器を取り出したり、挑戦状のような手紙をマスコミに送るなど、猟奇的で異常なことから話題になりました。

まるでサイコパスのような犯人は、架空の人物のように感じてしまいますが、実際にいたと思うと驚きですよね。
切り裂きジャックの正体は何者?
当時、犯人を特定することができず、性別や素性などの正体は現在も不明です。
しかし、プロファイリングや人々の憶測で、様々な人物像があげられていたので、まとめてみます。
- 家畜運搬船の船員
- 肉屋さん
- 青年弁護士
- 女性の犯行
- ロシアの医者
まず、ナイフを使うのが上手だったことから、肉屋さんや医者が疑われていたといいます。
また、犯人はサイコパス的な犯行をしていたことから、普段から様子のおかしいかった青年弁護士や、犯行が可能な習慣である、家畜運搬船の船員も疑われる対象となりました。
最終的には、犯人は女性では?という憶測まで出てきたのです。
結局どれも憶測でしかなく、真実はわからないままになっています。
切り裂きジャックはなぜ捕まらないの?
切り裂きジャックに殺されたのは誰か (ハリー・ルーベンホールド 著 篠儀直子訳、青土社)を読みました。
「1888年ロンドン。5人の女性たちが2か月のあいだに殺人鬼『切り裂きジャック』に殺された。被害者の5人の女性たちの人生をよみがえらせ、社会の暴力をつまびらかにする」
素晴らしい作品です。 pic.twitter.com/mkCLgAnOPG— 多面体君 (@tamentaikun) February 12, 2023
たくさんの人が犠牲になったのになぜ捕まらなかったのか、考えられる理由は3つあります。
- 無差別殺人だったから
- 犯人が上流階級の人で隠蔽された可能性がある
- 捜査の技術が発達していなかった
まず、無差別殺人だったことから、プロファイリングが困難を極めたことが考えられます。
被害者の多くは娼婦で、娼婦に恨みがあった人物とも考えられましたが、これも信憑性はありません。
また1件の事件で、目撃者がいたり、血の付着した犠牲者の衣類がみつかっています。
全く証拠がないという訳ではなく、特定しようと思えばできたかもしれません。
このことから、犯人が上流階級の人で、隠蔽された可能性も考えることができるでしょう。
また、100年以上も前だと、単純に捜査の技術が発達しておらず、実証できなかったのも捕まらない大きな要因になったと思います。
このように猟奇的な殺人犯が捕まらないことで、当時の人はとても恐怖を感じていたでしょうね。

切り裂きジャック実在した犯人の最後はどうなった?
『切り裂きジャック』を題材にしたミステリアスサスペンス。世界観もリアルで凄く好きです。ちょっとR15な作品ですが、内容もしっかりしていて、犯人を推理するのも楽しかった。ただ、ハッピーエンドが好きな方はオススメ出来ないかも…。私は好きな終わり方でしたがw pic.twitter.com/7GxUtB1Qm3
— たちばなきょう子🕊️(低浮上) (@xxxkyotachibama) June 3, 2023
実は近年、発達した技術によって特定された犯人がいるんです!
その実在した犯人は、美容師をしているアーロン・コスミンスキーで、彼は既に亡くなっています。
彼はユダヤ人で、娼婦を嫌っていたといいます。
DNA鑑定が発達したことによって、子孫のDNAと、現場に落ちていた被害者のショールについていたものが一致したのです。
彼は当時疑われていた人物の1人だったのですが、これといった証拠がなく、捕まることはありませんでした。
当時23歳だった彼は、精神的に不安定なところがあり、常にナイフを携帯していたといいます。
このことから、警察からも目をつけられていました。
DNAも一致し動機もあるので、確定かと思ったのですが、送られてきた手紙と筆跡が合わず、証拠もほぼないので、アーロン・コスミンスキーが犯人とは言い切れないと思います。
ここまで調査してもわからないということは、この先犯人を特定することは難しいですよね。
切り裂きジャックが死亡した理由はなぜ?
切り裂きジャックの正体は不明ですが、一番犯人に近いとされたのが先ほどご紹介したアーロン・コスミンスキーです。
彼は1919年、精神病院で入院中に亡くなっています。
死亡した理由はわかりませんが、重い精神病だったことに加え、連続殺人犯と疑われていたら、更に精神を病んでしまいますよね。
本物の切り裂きジャックが彼だったのか、今となってはわかりませんが、数奇な人生だったことは間違いないでしょう。

まとめ
#未解決事件を扱ったミステリー
島田荘司『切り裂きジャック・百年の孤独』この作品で切り裂きジャックに興味持ってちょっと調べたりしました
なぜ死体を切り裂いたのか、独特な解釈がされていて良かった pic.twitter.com/N6vnA3Pnfc— オレンジ🍊読書垢 (@OrangeKishi825) December 10, 2022
今回は最も有名な殺人鬼「切り裂きジャック」はなぜ有名になったか、本当に実在したのかについて迫ってきました。
人々を震撼させた凶悪犯は、最後どうなったかも調査しています。
なぜ有名になったか理由に迫っていくと、現在でも語り継がれる意味がわかりますよね。
最後、犯人はどうなったかも知っていくと、事件の闇や真相に辿り着けると思います。
切り裂きジャックは実在したのか深掘りしているので、事件を知らない方や気になる方は参考にしてくださいね。